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史跡名所
大衡村は、今から1万年以上前の旧石器時代のものから、縄文時代、奈良・平安時代の埋蔵遺跡が多く発見されています。
貴船神社
大瓜字宮沢にあり、祭神は闇おかみ命(くらおかみのみこと)で、嘉吉3年(1443)7月に柏木より勧請された。
明治6年3月村社に列せられる。諸願請就のため模型の木舟が奉納されている。
例祭日は旧暦9月19日、子ども神輿や神楽が奉納される。
大瓜神楽
明治10年頃に岩手県より南部神楽師を招き、石川喜左衛門外8名が伝授を受け、大瓜神楽が発足した。
大正13年火災に遭い、神楽面以外の道具全てが焼失した。
昭和元年地元有志の寄付金により道具類を準備し再発足、昭和41年に保存会が結成された。
貴船神社の例祭に奉納される。
大瓜八幡神社
大瓜字八幡にあり、延宝2年(1674)の勧請の八幡社である。
祭神は応神天皇で、拝殿には121×61cmの算額が奉納されている。
明治41年木通沢道祖神社、天皇須賀神社、京塚稲荷神社、権現新山神社、西沢山神社、中山愛宕神社を合祀した。
大沓掛の追分石
江戸時代の出羽街道(現国道457号)の大沓掛坂を上りつめた西側で最上街道が岐れたところにある。
碑面には、「右なかにゐた 左ゆとの山道 大くつかけ吉岡下町」とある。
出羽三山詣りの道案内のため建てられた。
針薬師堂
大衡字針地内にあり、本尊は薬師瑠璃光如来、比叡山第二世慈覚大師が東北行脚の際、悪疫消除のため自ら如来像を安置した。祭日は4月8日、9月8日。
平成7年9月に、御堂大改修落慶された。
大衡八幡神社
国道4号沿いにあり、塩浪八幡神社ともいう。天正年間(1573〜1591)に大衡城主大衡治部大輔の鎮守で、当時は館の本丸内に鎮座していた。
祭神は応神天皇、例祭は9月15日で、秋には子ども神輿渡御が行われている。
須岐神社
駒場字下宮前にあり、郡内四式内社の一つで素盞鳴尊を祀る。本殿は流れこけ葺きで、覆屋がかけられている。
拝殿には江戸時代中期から昭和期まで数多くの絵馬が奉納されている。
例祭日は5月3日とし、子ども神輿と本神輿が渡御する。
大衡城
大衡字塩浪にあり越路館ともいう。館跡は一部であるが昔の地形を留めており、往時の面影を偲ぶことができる。
大崎氏の一族で黒川氏開祖下草城主黒川下総守景氏の次子大衡治部大輔宗氏の築城とされる。